ブックタイトルメカトロニクス7月号2019年

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概要

メカトロニクス7月号2019年

18 MECHATRONICS 2019.7 2019 年4 月1日(月)~5日(金)の5日間、ドイツハノーバー国際見本市会場において、欧州最大級の国際産業技術見本市『HANNOVER MESSE 2019』(ハノーバーメッセ2019)が開催された。展示会には、世界75カ国から6500社の出展者が集い、会期中の来場者は約21 万5000 人であった。 イグス社は1964 年に設立され、ドイツ本社を含め世界72カ国にサービス網を展開しているグローバル企業である。エンジニアリングプラスチックの素材開発、金型/成形技術、射出/成形技術をベースにした、革新的な独自製品の製造販売を行っている。イグス株式会社はイグス社の日本における販売拠点である。スマート・プラスチックに新デバイス(icom.plus)を追加 『スマート・プラスチック』には新デバイス『icom.plus』が追加された。『スマート・プラスチック』とは、エナジーチェーン、ケーブル、ベアリングなどの製品にセンサ(isense)を組み込んだ製品群である。ユーザー設備の運転状況を測定、装置モニタに表示。耐摩耗性パーツの交換時期を確認することで、より正確なメンテナンス計画立案が可能となる。 この『スマート・プラスチック』の通信モジュールが『icom.plus』である。この通信モジュールはすべてのスマート・プラスチック・センサ(isense)のデータを収集/処理し転送する。ユーザーは選択した端末機器でデータを監視しながら、メンテナンスや修理/ 交換を行うことができ、オンラインでもオフラインでも運用可能。工具不要、手で素早く取付け可能なエナジーチェーン『E4Qシリーズ』登場 イグス社の新しいエナジーチェーン『E4Qシリーズ』は、軽量デザインとスピーディに開閉可能なクロスバーが特徴。高重量かつ高所での長いフリースパン走行では、エナジーチェーンに極度の負荷がかる。エナジーチェーンの材質や重量を最適化するため、小石のようなデザインが連結パーツに採用されている。そのため材料が節約されているにもかかわらず、高い強度と安定性を兼ね備えている。 『E4Qシリーズ』の二つ目の特徴は、工具無しで開閉できるクロスバーだ。クロスバーの上部にはくぼみが2 個所あり、指を引っかけてフックを簡単に引き上げることができる。両側のロックを解除すれば、クロスバーは力をかけずに取り外すことができる。ガイドチャンネルを装備している場合でも開閉が容易になり、エナジーチェーンの収納は最大40 %スピードアップする。高荷重対応軸受最大130Mpaに対応 イグス社は建設機械や農業機械、オフショアプラント等、高荷重だけでなく極度の環境条件での用途に向けて高荷重対応軸受イグリデュール『Q2E』を開発した。同製品は、金属製ベアリングや繊維強化複合材質のベアリングなど既存ソリューションではまかないきれていない領域をカバーする。 耐食性が屋外使用を可能にし、無潤滑がコストダウンを実現し、メンテナンスフリーであることで潤滑不足による機械の故障を回避する。直径25mm のすべり軸受の場合、最大約7トンの荷重に耐え、高い軸受強度と長寿命を実現する。ラジアル負荷130Mpa の旋回テストをクリアしたイグリデュール『Q2E』 はまず、直径25 /30 / 35 / 40 mm のサイズ展開で提供する。ロボット対応ねじれ角±360°/m(従来比2倍)モーションケーブル イグス社は、エナジーチェーン内などの可動する用途で求められる性能を実現しているケーブルを生産している。そのため、通常のケーブルテストとは異なる基準での品質が求められることとなる。イグス社はエナジーチェーン内やその他動作する環境、条件に合わせて最適なケーブルを材料、製法含め常に開発し続けている。 アームロボットなどでの使用では、捻回(ねじれ) 使用に対応したケーブルが求められる。新『CFROBOT8.PLUS』は、ねじれ角を従来の2 倍(±360 °/m)に改善し、より柔軟な使用を可能とした。素材、製造方法を新たに開発し、従来品に比べ、33%の軽量化、21%の薄型化を実現、Ethernet / Profi bus / Profi netなど各種規格にも対応している。オンライン・ロボット部材・プラットフォーム開設 イグス社は産業界のパートナー企業16社と共に、メーカーやユーザーがオンラインでつながるプラットフォーム『RBTX.com』をハノーバーメッセで初めて紹介した。『RBTX.com』のコンセプトは低価格参入コストで、カスタム仕様のロボットソリューションを中小企業やスタートアップ企業、研究施設、機械製造業者等に迅速に提供することである。簡単なクリック操作によって、クライアント固有のロボットソリューションを構築可能にする。将来的には、ギヤやヒンジ、結合パーツを始めとするロボットの部材構成をこのプラットフォームが自動で行うことを目指す。 現在サイトは英語版のみだが将来日本語版のリリースも検討していく。ハノーバーメッセ2019 イグス出展タイアップ 展示会レポートPR E x h i b i t i o n R e p o r t