ブックタイトルメカトロニクス1月号2019年
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メカトロニクス1月号2019年
MECHATRONICS 2019.1 9電気自動車(EV)やパワーエレクトロニクス製品の性能向上を支援するカメラ+内径測定器付きの管路孔曲り測定装置を開発しミドルレンジクラスのミックスドシグナルオシロスコープを開発/発売韓国電力社に供給 横河計測(株)は、周波数200MHz、350MHz、500MHz帯域のミックスドシグナルオシロスコープ『DLM3000』シリーズを開発し、2018 年10 月30日に発売した。 本製品は、2チャネルモデルと4チャネルモデルをラインアップし、両モデルとも全チャネル同時に測定した場合でも、最高サンプリングレートは従来製品比2倍の2.5G/ sに向上。ハードウエア設計を見直したことで、残留ノイズの従来製品比50%低減、測定感度調整レンジとして最小500μVの微小入力レンジ追加、および最大入力電圧300Vrmsへの拡大を実現し、幅広い電圧の信号波形をより正確に観測できる。PCにデータを転送する際は、高速/長時間測定によって大容量化するデータを高速に転送するUSB3.0 規格を採用し、データ保存にかかる時間の短縮に貢献する。また、従来製品で好評なユーザー 多摩川精機(株)は、韓国電力社向け曲率測定用プローブとして、同社のジャイロ技術を利用し、カメラ+内径測定器付きの『TUG-NAVI(タグナビ)』を開発した。 本製品は、同社の技術であるジャイロと加速度計を組み合わせた管路孔曲り測定装置であり、地下に埋設された管路にセンサプローブを通すことにより、計測したデータからその線形を描くことが可能で、地上からは見えない管路の孔曲りを正確に把握することができる。 韓国では、古い電力地中管路において埋設された当時のマップとの相違が大きいことがよくある。例えば、図面では直線になっているが実際には曲がっていて、近隣工事によりケーブル切断などの損傷事故が発生している。さらに、ほとんどが蛇腹管のため、水、泥、石、砂等の異物が多く、土圧により管路内部がゆがんでいることもある。従来の測定インタフェースデザインを継承しながら、新たにタッチパネルを採用し、スマートフォンのような、より直感的でわかりやすい操作性を実現。さらに、EV開発やデバッグ作業効率向上に最適なオプション機能が充実している。 近年、持続可能な社会の実現に向けて、電気エネルギーを無駄なく有効に活用したいという要求が高まり、パワーエレクトロニクス、カーエレクトロニクス、メカトロニクス製品に対して、さらなる省電力化や高効率化が求められるようになってきている。2008 年に発売した『DLM2000』シリーズは、パワーエレクトロニクス、カーエレクトロニクス、メカトロニクス分野のユーザーから、ミドルレンジクラスのミックスドシグナルオシロスコープとして、ヒストリ機能などの機能を充実させた使いやすさが評価され、販売実績を重ねてきた。方法では、曲率測定、異物検査、管内径測定を別々のセンサで行っていたため、時間、費用面でデメリットが生じていた。このような状況の解消を目的として、韓国大陸電設社(韓国電力仁川本部)より同社に相談が入り、そこから製品化を進め、曲率測定、異物検査、管内径測定を一度に測定できる本製品を開発した。この結果、従来の測定時間、そして工期の短縮を実現することができるようになった。 本製品は、すでに5セットが納入されて現場で稼働しており、2019年度より本格運用となる。また、引き続き韓国電力社向け地下埋設管マッピング用で、日本国内のインフラマッピングに多く採用されている高精度の本製品も評価段階にある。 同社では、韓国電力社以外のインフラ測定や他の国向けにも、本製品の拡販を検討している。2019.1 同社では、今回発売された本製品について、2018 年度700 台、2019 年度1,500 台の販売(国内外)を目標にしている。請求番号A5003請求番号A5002請求番号A0005 請求番号A0006