ブックタイトルメカトロニクス12月号2018年

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概要

メカトロニクス12月号2018年

8 MECHATRONICS 2018.12請求番号M0005発電設備から航空機エンジン、自動車などの製造/メンテナンス市場に対応する7入力で電力基本確度±0.03%を実現する工業用ビデオスコープを発売プレシジョンパワーアナライザを開発/発売 オリンパス(株)は、科学事業の新製品として、発電設備から航空機エンジン、自動車などの製造/メンテナンス検査市場に対応する工業用ビデオスコープ『IPLEX GX /GT』を発売した。 同製品は、新開発したLED光源ユニットを搭載し、明るさが前機種比で30%向上するとともに、独自の画像処理機能、フレームレートの増加により高い観察性能を実現。白色光だけでなくUV 光、IR 光にも交換可能で、幅広い検査用途に適応できる。また、スコープの湾曲操作を完全電動化したことやコントローラの重量バランスを考慮した設計により、作業者の手にかかる負担を軽減するとともに、新機能としてタッチパネルでのスコープ操作を実現。作業範囲が限られる製造ラインの検査では、コントローラを持つことなくタッチパネルで直感的に操作可能。さらに、 横河計測(株)は、電力基本確度±0.03 %で、最大7入力が可能なプレシジョンパワーアナライザ『WT5000』を開発し、発売した。 同製品は、従来製品『WT3000E』(交流電力(50 /60Hz)の電力基本確度±0.04 %)の測定精度をさらに向上し、±0.03 %を実現。加えて、直流電力確度を±0.15 %から±0.07 %に、低力率時の測定確度を±0.03 %から±0.02%に向上させた。また、EV、PHV /PHEV、燃料電池車、太陽光・風力発電装置に用いられるパワーコンディショナなどを開発するために必要な電力測定ポイント数が増加しているので、1 台で多数のポイントを同時測定して開発効率の向上を図りたいという要求に応え、入力エレメントを増やし、従来製品で最大4つだった同時測定可能なポイント数を7つとした。さらに、最大4モー無線アダプタを使用することでライブストリーミングが可能になり、iOSデバイス対応の『Olympus IPLEX ImageShare App』を使うことで、複数作業者で検査映像を同時共有することができる。これにより、教育指導などの目的でも使用が可能。 工業用内視鏡は、発電設備や航空機エンジンの内部など、直接目視することが難しく、狭くて奥行きのある対象物の検査に適した非破壊検査機器である。照明付き小型カメラを搭載した先端部を自在に操作して観察できるため、多くの部品から成るエンジンなども最小限の分解に留めて検査でき、設備メンテナンスから製造部品の品質検査まで、幅広い市場で用いられている。同社では、ユーザーの多様なニーズに応えるために、工業用ビデオスコープ『IPLEXシリーズ』を2000 年から展開している。タのトルクと回転速度の2種類を同時測定できるオプション機能を追加している。 持続可能な社会の実現に向けて、国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)におけるパリ協定の採択や、国連持続可能な開発サミットにおける2030 年に実現すべき持続可能な開発目標(SDGs)の採択など、社会が解決すべき課題が全世界で共有されている。産業界はその課題解決に向け、EV、プラグインハイブリッド自動車(PHV / PHEV)、燃料電池車に加え、太陽光発電や風力発電向けなどの再生可能エネルギー関連機器、省エネ家電の開発を加速している。これらの自動車、機器、装置のさらなる省電力化、高効率化を実現するには、効率のわずかな改善効果を正確に評価することが求められるため、消費電力の測定や電力利用効率の評価を正確に行うことができる、より高精度な電力測定器の需要が世界的に高まっている。 同社では、2018 年10 月11 日より販売を開始し、2018 年度300 台、2019 年度1,200 台の販売を目標(国内外)にしている。 今回の新製品は、2018年9月28日より全世界で販売を開始している。2018.12請求番号 M5002請求番号M5001