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テクニカルレポート
2018.08.17
電子回路基板製造の“簡単便利”を追求した、 ものづくりワンストップサービス 『Elefab(エレファブ)』
新しい電子CADの形
Quadcept(株)

 

3.オンライン部品サービス大手3社と連携し、データシート、価格、在庫をリアルタイムで確認

 『Elefab』から少し離れるが、Quadceptでの部品作成、部品選定、調達の課題と解決方法を以下に紹介する。

 設計者は電子開発をする上で、最適な部品を選択しながら、回路作成ができればベストであるが、量産工程に影響しないよう、選定した部品の調達可否、価格も同時に確認しなければならない。万が一、回路図作成後や基板設計、製造中に、部品の廃番(EOL)、調達困難状況などが判明すると、回路図作成への多くの手戻りが発生し、余計なコストも発生する。

 そこで、Quadceptは、世界最大級のオンライン電子部品ディストリビュータDigi-key社(デジキー)、RS社(アールエスコンポーネンツ)、国内のチップワンストップ社と業務提携をし、3社の取り扱い部品合計約2000万点の部品情報データベースと連携、回路設計をしながらリアルタイムで部品情報を確認することができるようになった。

 Quadceptの回路図上で最新の部品在庫、価格を参照しながら、部品の作成と電子回路設計を行うことができる。部品情報や在庫状況、廃番情報は日々刻々と変化するものであるが、この連携機能により、後工程を考慮した設計を行い、出戻りを防ぐことができる。

 また、検索した部品の属性をQuadceptの部品データ項目に登録できるので、部品作成が容易になり、設計時間の大幅な短縮に繋がる(図2)。

 

図2 部品作成画面から最新のデータシート、価格、納期を確認でき、部品選定、属性登録が簡単

 

 回路図作成後は1クリックで部品発注することができる。価格や在庫状況を一画面で比較しながら選定することができるので、ブラウザをたくさん開き、それぞれに部品番号を入れて検索をする必要はなく、相見積も不要。納期と予算の管理が容易になり、注文後は、即日出荷で部品を入手することができる(図3)。

 

図3 部品表から在庫、価格を確認後、各社に一括発注が可能になる

 

 さらに、Quadceptでは部品ライブラリの無償ダウンロードサービス『Share(シェア)』も提供している。クラウドサーバ上に25万点の部品ライブラリを格納し、必要なデータをいつでも必要な時にダウンロードし無償での使用が可能。

 このサービスにより、シンボル、フットプリントなど部品作成の手間が軽減されるので、設計時間を大幅に短縮することができる。また、Shareにはあらかじめ各社(Digi-Key/chip1stop/RS)のIDも登録されており、データシート確認、部品選定、発注も簡単。Shareの部品無償ダウンロードサービスには、今後、国内半導体メーカーの部品が随時追加される予定である。

 

4.便利! 最安値を自動算出することで相見積を不要に!ものづくりワンストップサービス『Elefab』

 上項では電子部品選定、部品作成、調達の面倒を解決し、開発工数の削減を可能とするQuadceptの機能とサービスを紹介した。本項では、基板製造に関わる様々な便利機能をご紹介する。

 CADを使って設計した回路図データには、基板設計、基板製造、部品調達、部品実装の見積依頼に必要な情報が含まれている。通常、見積依頼は複数の設計データをファイルから出力し、各工程を担当する外注の会社に依頼することから始

まる。同じデータを各社に送り、見積を比較し、それぞれに指示書を作成して送らなければならないことも多く、見積をとるだけでも大きな労力が必要になる。そこで、Quadceptでは回路・基板CADとものづくりのワンストップサービス『Elefab』をシームレスに連携し、WEB上で簡単に見積の依頼、納期の確認、発注、見積・発注履歴の確認ができるようになっている(図4)。

 

図4 

 

 まず、見積作成について説明する。設計・製造・部品実装の見積算出には、一般的に「部品ピン数」「部品点数」「基板外形寸法」「設計指示情報」「部品表」などが必要であるが、回路設計を進めていくなかで、それらの情報はCADデータ上に登録されていく。回路図データ内に保持されない基板外形寸法や製造仕様は、CADにあらかじめ登録しておくことで、見積依頼時に登録した情報を編集、選択することができる。具体的な情報としては、基板材料や層数(両面基板、4層基板など)、シルク色、レジスト色、実装方法などを挙げることができる。基板設計を依頼する際には、回路図データ内の部品やネットにそれぞれ指示コメントを登録できるので、別途指示書を作成しなくても、回路設計者の意図や注意書きなどを基板設計会社の担当者に伝達することができる。このように、製造工程の見積に必要な情報はすべてCADデータ内に登録しながら設計作業を進められるので、回路図作成が完了した段階で、CAD画面上から1クリックで基板設計、製造、実装に掛かる費用と納期を瞬時に確認することができるのである(図5)。

 

図5 Quadceptから1クリックで製造に必要な項目を転送、見積作成が可能

 

 もちろん、基板設計を内製している場合でも、基板設計データから同様の作業が可能。基板設計では基板外形の変更や、部品変更によってピン数が変わることなども頻繁に起こるが、プリント基板設計の画面から『Elefab』ボタンを選択することで、基板の最新情報を更新し、再度、見積と納期情報を取得できる(図6)。

 

図6 Quadceptでは『Elefab』ボタンにより見積に必要なデータを一括出力可能

会社名
Quadcept(株)
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