御社の注力する製品の特徴などについてお聞かせ下さい

佐久本：当社の主力となる製品は、鉛を大型／小型圧延機にかけて延ばして製造する鉛板（圧延板）です（写真1）。この製品は、硫酸に対する耐食性に優れており、硫酸プラントなどの化学用や、屋根や壁などの建築用、身近なところでは病院のレントゲン室でX線の防護などの医療用素材として使用されています。適用寸法は、厚さ0.3mm以上70.0mm以下、幅2,000mm以下および長さ5,000mm以下まで製造が可能で、病院関連では厚さ2.0mmの製品が主流となっています。JIS認証を取得した製品は、当社から毎月約100トン以上を病院など医療関連施設の建設現場に出荷しています。

 

 

写真1　鉛板（圧延板）

 

 

 

写真2　ホットセル

 

それから、

 

医療施設関連では近年、全国にPET（Positron Emission Tomography：陽電子放射断層撮影）検診センターが設置されていますが、そこで癌などを診断するために必要なRI（Radio Isotope：放射性同位体）薬品を製造するアイソトープ薬剤製造関連装置に、当社のホットセルが使用されています（写真2）。この製品は、合成セルを複数つないだ多連型で、扉には遮蔽覗き窓とハンドポートを有しています。換気装置にはHEPAフィルタを使用し、クリーン度はクラス100を実現しています。院内で働く人の被爆低減を目的に開発された製品です。

 

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