実証の感想

　はんだ槽の実証における感想は、以下のようなものであった。

①はんだ槽の生産時の発生するにおいが機械付近では感じられなかった
②今回の方式でチラー以上の温風冷却を行うことが確認できた
③FA及び室内（エアコン使用）は乾燥するため、加湿　が必要になる。現場の方も乾燥については咽喉な　どの渇きを訴えていたが、ケミカルユニットは、適切な湿度を発することができる
④オゾン水の温度置換行動で、殺菌及び空気環境をよくする状態を形成できることができる

　①については、においはケミカルユニット内で除去されたことが確認された。②についても、熱源なしで温度冷却することができるということが、それぞれ実証されたのである。

　そして、本製品は、前述の『3.開発の条件』の項で挙げたそのすべてをクリアすることができた。特に、『③大気への排気によるVOC、粉塵、フラックスなどの放出物質を除去すること』の実現によって、排気処理システムの管理費、設置費の削減し、さらに『④乾燥した排気を最適湿度まで上昇させること』についても、排気する冷風を、湿度を帯電防止効果が期待できる60％に調整できるため、帯電防止に基板冷却として利用でき、さらに室内に放出して室内の湿度管理にも利用できるようになっている。また、⑤に示した排気ダクトの排除を実現したことで、排気ダクトの設置及びダクト清掃、整備をなくし、かつFA工場の製造機器レイアウト変更の簡略化を実現するものとなっている。

　今後の展開

　今後、当社では本空気浄化システムと各種フィルタを組み合わせることでFA以外の用途にも展開することも視野に入れている。

　今後、本製品は、5月に製品1号機が完成し、客先においてさらなる実証試験を行い、7月から本格的に販売を開始する予定となっている。

 

 

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