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テクニカルレポート
2015.06.12
実装基板テストにおける世界の最新動向と新提案
テストデータシステム(株)

 

  ここに紹介するSPEA社の3030インサーキットテスタは、現在のラインで抱えている諸問題解決のツールになればと考えている。

 主だった特色を以下に紹介する。

(1)1台のテスタでアナログICT、デジタルICT、汎用ファンクションテストの機能を有している。逆に初期投資効果は従来のデジタルICTテスタ1台分より少ない投資ですむ。

 また、必要に応じて豊富な機種をもっており、使う方の選択肢は多くなる。一例としては、メインのテスタを当初導入して、テスタをN倍にしてスループットを向上させる時にはテストステーションとして安価なシステムの導入によって同レベルのラインをN倍化することが可能であり、しかも投資額はN倍にはならず、トータルコストを軽減できる(図4)。

図4 3030、4030プライスレンジ

図5 テストカバレージの図

(2)前述のように、テスタ1台で、アナログICT、デジタルICT、ファンクションテストが可能なため、基板検査のテストカバレージが格段に向上する。図5に不良(テスト)カバレージを示すが、SPEA3030は、ここに示すテスト内容はすべて対応可能である。

(3)マルチコアテクノロジー

 3030テスタは最大4つのCPUを設置することができ、1つのステージで異なった4種類のプログラムのマルチテストを可能にする。

 例①として、写真4と図6のように冶具1台で4枚の基板をセットし、それぞれの基板には異なったCPUから同じプログラムを実行すれば、テストスループットは4倍になる。また、4つのCPUに異なったジョブを実行させることも可能である。

 例②として、CPU1、CPU2にはアナログ・デジタルインサーキットテスト、CPU3にはファンクションテスト、そしてCPU4にはオンボードプログラミングテストを実行させることが可能である。これにより、1台のテスタで異なったのテストを同時に行え、テスト時間の短縮とテストラインの一元化が可能である。

図6 パラレルテストの図

写真4 4枚乗せフィクスチュアー

 

 

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テストデータシステム(株)
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