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テクニカルレポート
2014.08.20
セイコーエプソンの『ものづくり歴史館』
歴史を変えた製品たち
セイコーエプソン(株)

  そして、1969 年、諏訪精工舎は世界初※のクオーツ腕時計『セイコークオーツアストロン35SQ(写真3)』を発売した。これは、水晶発振、駆動回路によるステップモータ式腕時計で、日差0.2秒以内という当時では超高精度を実現した上、電子回路をIC化し、各機能もユニット化するなど水晶デバイスや半導体などのマイクロデバイス事業のベースを確立させた。この時計で採用された音叉型水晶振動子、一秒運針方式、分散配置ステップモータは、現在でも技術標準となっている。この水晶振動子は、1969年に同社が独自に開発した、φ4.2×L19mm、発振周波数8192Hzの小型で高耐衝撃性をもつ世界初※の音叉型水晶振動子だ。この35SQは、当時、突出した精度を誇った卓上型クオーツ時計を、一気にリストサイズまで小型化し、その後、クオーツウオッチを全世界で爆発的に普及させたことにより、2004 年11月にIEEE(電気・電子学会)のマイルストーン賞を受賞している。

写真3 セイコークオーツアストロン35SQ

  1998年には、プリンタ『Stylus COLOR 800(写真4)』が、無重力環境での性能や耐熱性など宇宙空間での使用に耐えうるプリンタかをテストするため、世界で初めてスペースシャトル『ディスカバリー』に搭載され宇宙で使用された※。

写真4 宇宙に飛び立ったプリンタ

  現在は、プリンタのインクジェット方式であるマイクロピエゾテクノロジーが、繊維製品の加工プロセスにも利用され始めている(写真5)。この技術は大型液晶テレビのカラーフィルタ製造装置にも応用されるなど、様々な分野で利用されている。
この他にも、ものづくり歴史館では、同社の成り立ち、同社のマイルストンとなった製品、そして分野ごとの商品と技術が所狭しと紹介されていた。

写真5 織物印刷に使用されたマイクロピエゾテクノロジー

  また、本社には、同社の原点である『ものづくり』を支えるため、見えざる資産である『技能とノウハウ』を伝える『人づくり』に取り組む『ものづくり塾』もある。ここは、入社まもない若手社員を短期間で国内トップレベルの製造基幹要員に育て上げる『技能道場』があり、早期育成の手段として技能五輪全国大会や国際大会に挑戦させている。技能五輪訓練を通じ、『心・技・体』を向上させるとともに、『創造と挑戦』の考え方と『目標達成に向けやり抜く精神』を身に付けさせ、訓練生一人一人が将来のエプソンをけん引できる人財(核)として開花できるよう、実践型訓練を軸とした『人づくり』を進めている。

 

 

 

会社名
セイコーエプソン(株)
所在地
長野県諏訪市