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テクニカルレポート
2014.06.09
近未来の通信インフラに貢献する可視光通信
目で見える唯一の通信技術
株式会社 アウトスタンディングテクノロジー

  目で見える唯一の通信技術といわれる可視光通信。その中でも、難易度の高い高輝度白色LEDを用いた照明通信技術を柱に可視光通信分野へ事業展開する株式会社アウトスタンディングテクノロジー。近い将来の通信インフラとして注目される同社の可視光通信技術などについて、代表取締役 村山 文孝 氏にお話を伺った。 

御社の概要についてお聞かせ下さい

  村山:当社は2007年6月27日に設立し、設立当初は主に直流PLC(Power Line Communication)に関する研究を進めていました。PLCとは、電力線を電気の配電以外に通信回線としても利用する電力線通信のことで、最近ではインターネットの普及により、一般のご家庭などでも使用されています。
  当社のPLCは、電源の供給においてロスの少ない直流を用いたもので、一般的な交流を用いた電力線通信と異なり、自社開発のケーブル1本で、インターネット接続だけでなく直流電流に信号を適切な方法で付加することにより、電気の配電とともに様々な情報の伝送を行うことができます。また、電子機器の動作を一元的に制御することも可能です。
  なぜ当社は、交流ではなく直流のPLCを選択したかといいますと、電気をロスなく遠くに飛ばすにはどちらの方式がいいのかというエジソンとニコラ・テスラの論争にいきつくのですが、当時の技術では交流がよいとされていました。しかし今の時代では、技術の進歩で交流のメリットよりもデメリットの方が大きくなり、ロスも直流の方が少なくなっています。さらに、最近注目されている太陽光/風力発電/燃料電池などの新エネルギーシステムも直流が基本なので、当社としては直流PLCという仕組みの研究を進めていました。
  しかし、ここで一つの問題がありました。それは、配線できるところはいいのですが、配線できない空中はどうしたらいいのかということでした。私達は“室内のラスト3m”といっていますが、例えばパーソナルユースやモバイルなどの環境では、どうしても信号などを無線で飛ばさなくてはいけません。当初は、BluetoothやZigBeeといった一般の電波を使ったシステムを検討していましたが、室内には必ず設置されている照明に目をつけ、この照明の光を使えば空中に信号を飛ばせるのではないかと考えて、照明光通信の研究をスタートさせました。
  照明光通信とは、高輝度白色LEDを用いた難易度の高い可視光通信のことで、ちらつかない自然な発色を保証し、間接/散乱光で遮蔽物越しの通信も実現できます。この照明光通信の研究が、現在当社の主力事業となっている可視光通信の基礎となっています(写真1)。

写真1 直流PLCと可視光通信技術がもたらすエネルギー/照明/通信の統合

 

 

 

 

会社名
株式会社 アウトスタンディングテクノロジー
所在地