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スペシャルインタビュー
2022.07.15
音響/自動制御をコア技術にした省人化ソリューション
〜お客様の要望に寄り添った最適なものづくりを提案〜
株式会社 MEMOテクノス
代表取締役 ソリューションデザイナー 渡邊 将文 氏

■御社が手掛けた自社開発製品について、特徴などお聞かせください

 

渡邊 : まずは、ロボティクス関連の製品として提供している『LuxPro(ルークスプロ)』を紹介します(写真1)。この製品は、協働ロボットと無人搬送車を組み合わせた自律移動型ロボット(AMR:Autonomous Mobile Robot)になります。

写真1 自律移動型ロボット『LuxPro(ルークスプロ)』

 

AMRは、従来の無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)と明確な違いがあります。どちらも自動で動きますが、AGVは磁気テープ等のインフラ整備が必要です。また、予め定めたルートの移動しかできません。一方のAMRは、搭載しているソナーやセンサを利用して建物内の地図を自動作成し、それを基に現在の自己位置を推定しながら、最適なコースで移動します。また、スタートやゴール、移動経路などを容易に設定/変更できます。

そのため、主な特徴としては、①AIによる安全な自律移動、②作業状況に合わせたマルチタスク、③バッテリーマネジメントシステム搭載、④ネットワーク連携が可能、⑤人と共存して働くことが可能、などが挙げられます。工程間搬送やピッキング/検査作業などの自動化に貢献します。

次に、先程少しお話したIoTのデバイスとして提供している『μ3(マイクロキューブ)』を紹介します(写真2)。この製品は、ランニングコストが掛からず、Wi-Fi環境さえあれば手軽にはじめられるIoTデバイスになります。

写真2 IoTデバイス『μ3(マイクロキューブ)』

 

基本的には、お客様のやりたい事をお聞きして、用途に応じたセンサを1つ当社で搭載します。今までの事例としては、照明センサ、温度/湿度センサ、電流センサ、人感センサなどがあり、センサをお客様サイドで用意していただくことも可能です。これからIoTを始めたい方や、安価なIoTツールをお探しの方に、ピッタリのアイテムです。

それから情報ネットワーク関連では、神奈川県立産業技術総合研究所や民間企業数社と共同で研究開発を進めている双方向通信型防災ロボット『RIGHT SPOT SPEAK ROBOT(ライトスポットスピークロボット)』を紹介します(写真3)。この装置は次世代の防災無線で、外形はバスケットボールぐらいの大きさのスピーカーに、防犯灯が付いています。そのため、街灯の代わりに設置すれば街灯にもなりますし、放送装置にもなります。

写真3 双方向通信型防災ロボット
『RIGHT SPOT SPEAK ROBOT(ライトスポットスピークロボット)』

 

また、地域ごとに数多く設置すると、それぞれの装置が無線ネットワークとして繋がっているため、自動的に通信ネットワークが構築されます。そうすると、エリア分けが可能になり、そのエリアに応じた放送ができます。

ただ、まだ実用化に向けた課題をいくつか抱えているので、現状はこの課題解決に取り組んでいる状況です。

最後は、現状のコロナ禍に対応するUV空気除菌装置『Viruless Air(ウィルレス エア)』を紹介します(写真4)。この製品は、下側のファンで装置内に取り入れた空気を内蔵の紫外線ランプ(UV-C)で照射することでウイルスや菌のDNAに作用し、不活性化します。そして、上側のルーバーから除菌された空気をお部屋などに循環させます。

写真4 UV空気除菌装置『Viruless Air(ウィルレス エア)』

 

主な特徴は、①電気代が安い、②省スペース設計(高さA4約2枚分)、③設置は置くだけで工事不要、④フィルタレスなのでお手入れが簡単、⑤図書館並みに動作音が静か(30dB)、⑥人体に有害なオゾンが発生しない、などが挙げられます。24時間365日いつでも除菌できるので、様々なシーンで利用ができます。

この他にも、オリジナリティ溢れるユニークな製品を色々と開発しています。

会社名
株式会社 MEMOテクノス
所在地
相模原市南区