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スペシャルインタビュー
2022.07.15
製造業に特化したオンラインマーケットプレイスを展開
〜工作機械/計測器/精密機器の中古市場の活性化に貢献〜
Ekuipp株式会社
代表取締役 松本 悠利 氏

法人間で中古工作機械/計測器/精密機器を直接売買できるマーケットプレイスの運営を行うEkuipp株式会社。今回は、同社を設立した経緯と運営するマーケットプレイスの概要や取り組みなどについて、代表取締役 松本 悠利 氏にお話を伺った。

 

■御社を設立された経緯などについてお聞かせください

 

松本 : 私の前職は、海外の石油採掘関連メーカーで、地層を調査するためのセンサを開発していたエンジニアでした。地層を調査するのには色々なパターンがあり、例えば岩石の種類を計測したりすることもありますが、私が担当していたのは比較的最終段階の所で、石油を掘るときに液体を抽出し、それが原油なのか水なのかを調査するようなことを行っていました。

そのような中で、色々な機器などを購入していましたが、当時は石油業界が潤っていた時期だったので開発費も潤沢にあり、購入した機器なども必要がなくなれば廃棄しているような状況でした。ただ、そのようにまだ使える機器などを廃棄していた私の中では、当時リユースできるような環境が整っていないこともありましたが、何かできないものかとぼんやり考えていました。

その後、シェールガスなどが市場に出てきた影響で、原油価格が少し下がってきた時に、私の所属していた日本支社の開発部隊が撤退することになりました。そこで、私自身が今までぼんやりと考えてきたことがビジネスに繋がるのではと思い、それが当社を起業するきっかけとなっています。実際には、ビジネスとして成り立つのかということを、特に人脈もなかったのでDMを通じて投資家などにヒヤリングを行い、色々とアドバイスをいただきながら半年ほどの準備期間を経て、2018年3月に法人化しています。

創業時のメンバーは、前職の同僚を一人誘って私と二人でスタートしました。そして、私たちがビジネスとしてはじめたのが、製造業向けに中古計測器、中古分析器、中古工作機械などを売買するマーケットプレイスの運営でした。最初は、非常に簡単なサービスサイトを制作し、ユーザーに使っていただきながら色々な意見を聞き、それを少しずつ反映させながらサービスサイトの改良を進めていきました。

また、当社と一緒に事業を展開してもらえるビジネスパートナーの開拓も進めていき、代表的なところでは国内だけでなく海外にも中古製品の売買ネットワークをもつ株式会社浜屋(以下、浜屋)や、金融機関では城南信用金庫と業務提携を行っています。さらに、サービスサイトの開発を担当してもらう会社や、中古製品のメンテナンスなどを担当してもらう会社とも業務提携を行い、徐々に基盤を固めていきました。

実際には、営業を担当する社員の採用も行いましたが、あまり上手くいかなかったので、営業については代理店制度を進めている状況です。

そして、2019年6月に当社のビジネスモデルとなるオンラインマーケットプレイス『Ekuipp』を立ち上げています(写真1)。社名と同じ『Ekuipp』(エクイップ)は、機器を意味する英語である「Equipment」が名前の由来になっており、英語にしたのはグローバル展開を見据えてのことです。また、“q”ではなく“k”にしているのは、完全な造語にすることで唯一無二のサービスを提供したいという想いがございます。

写真1 オンラインマーケットプレイス『Ekuipp』

会社名
Ekuipp株式会社
所在地
東京都大田区