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スペシャルインタビュー
2022.07.15
独自の加工技術とノウハウで様々な材料にチャレンジ
〜色々なアイデアを生み出して研究者をサポート〜
ムソー工業株式会社
代表取締役 尾針 徹治 氏

■今後の展開についてお聞かせください

 

尾針 : メインとなる試験片の加工では、今まで金属業界向けがほとんどでしたが、これから材料もケミカルやバイオの世界に入っていきますので、そういった分野でもお手伝いできるような体制を整えていきたいと考えています。すでに、そうしたお客様との取引も徐々に増えてきており、その理由としてサステイナブルな世の中を目指していくため、環境と調和する材料を開発していく研究が盛んになっていることが背景にあると思います。

バイオプラスチックが良い例ですが、日本は自然に恵まれた国なので、さまざまな特産品の特性を活かした色々な研究が進められています。国の方針に沿った形でお客様のサポートができれば、こんなにありがたいことはないと思っています。

また、先日当社が研究のお手伝いをさせていただいたお客様から、「本来70%までしか引き出せなかった材料の特性をほぼ100%まで引き出すことに成功しました」とのご連絡をいただきました。これは、約40%の性能改善になり、そうすると材料の軽量化やコストの削減も可能になってきます。当社が開発した実験装置で、そのような成果を上げられたことは非常に嬉しく、今後も研究分野のお客様のお手伝いを、より一層体制強化していきたいと考えています

そして、体制強化については社内だけでなく、当社の所在地である大田区の町工場全体との連携も強化したいと考えています。大田区には、高い技術力をもった町工場が現在も多く存在し、そういった町工場の仲間が沢山いるというのは本当に心強いことです。大田区の町工場が力を合わせ、みんなで一つの工場といったような動きができれば、より強力なものづくりができると思います。

そのために、まずは若手の育成に目を向け、教育機関と連携して色々と取り組んでいきたいと考えています。特に、今後の製造業は教育が大きなテーマになっていると考えています。最初は大田区から取り組みが、ゆくゆくは日本全体の取り組みに発展する一助になれればと思っています。

 

本日はお忙しい中ありがとうございました。

会社名
ムソー工業株式会社
所在地
東京都大田区