■医療関連のオリジナル製品やそれ以外で展開されている製品についてもお聞かせください

 

堀尾 ： 医療関連のオリジナル製品については、今から3年半ほど前にある医療機関から、「薬の誤配を防ぐようなものはつくれないか」といった依頼がきっかけになっています。当初は、本当に需要があるのか半信半疑でしたが、偶々見ていた新聞に大学病院で発生した誤配薬の記事が載っており、市場があるのではと判断して開発をスタートさせました。

ただ、思っていた以上に苦労し、ようやく形になったのは昨年の4月でした。そこから、現場で試験的に使っていただき、色々と改善案を出してもらいながら改良を行っていきました。

そして、今年の2月にようやく開発できたのが、誤配薬防止カート『MEPS21』になります（写真5）。

 

この製品は、手のひら静脈による生体認証で本人確認を行います。医療情報システムと連携し、投薬記録が残せるだけでなく、保管庫としても利用することが可能です。ラインアップとしては、20人用と30人用を用意しています。

 

それから、セキュリティー関連や医療関連以外で提供している製品も色々とありますが、今回はコンクリート補修材『瞬間コンクリ 21』を紹介します（写真6）。

 

この製品は、強度がコンクリートの約4倍で、最速15分で補強できます。−20℃の環境下でも使用でき、下塗り処理も不要です。化学反応で硬化させるため、気温や乾燥状態を気にすることなく補修が可能になります。開発元のカナダの会社とライセンス契約を結んだ国内の会社が製造し、当社ではその販売を行っています。

非常にリピート率の高いヒット製品になっています。

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