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スペシャルインタビュー
2022.06.14
工作機械の 性能向上に貢献する 流体せん断技術
〜流体理論を応用した独自の技術で事業を展開〜
株式会社 塩
代表取締役 駒澤 増彦 氏

■『SIO』以外の最近注力している製品についてお聞かせください

 

駒澤 : まずは、今までなかなか行き届かなかったワークと砥石の隙間に入り、より確実に加工熱を下げることが可能なクーラントホース用ノズル『スナイパーノズル』を紹介します(写真4)。

写真4 クーラントホース用ノズル『スナイパーノズル』

 

この製品は、クーラントホースの先端に取り付けるだけで、加工液の集中度や均一性が桁違いに変化し、これまでにないような加工を実現します(写真5)。

写真5 『スナイパーノズル』をクーラントホースに装着した事例

 

品質面でも優れた結果が期待でき、砥石幅、ドリル径などサイズに応じたラインアップを用意しています。

主な特徴としては、①平面研削盤、円筒研削盤、センターレス研削盤、マシニングセンタ、NC旋盤など、幅広い工作機械に使用できる、②構造計算されたノズル形状が加工液の流れを整流し、均一な流量の加工液を確実に加工点に届ける、③ワークと刃物に合わせてスナイパーノズルのサイズを選択することができ、また研削盤用は縦に使うことで、側面研削に合わせて加工液を当てることが可能(写真6)、などが挙げられます。また、『SIO』と組み合わせることにより、さらに工作機械などのスペックを上げることも可能です。

写真6 『スナイパーノズル』を縦型に装着した側面研削の事例

 

次に、整流加工液を勢いよく加工点に送り込むことが可能な整流クーラントノズル『レクティファイヤー』を紹介します(写真7)。

写真7 整流クーラントノズル『レクティファイヤー』

 

次に、整流加工液を勢いよく加工点に送り込むことが可能な整流クーラントノズル『レクティファイヤー』を紹介します(写真7)。

金属の切削加工やマシニング加工において、「加工液をどれだけ効率良く刃具やワークに当てられるか」は重要課題の1つになっています。しかし、クーラントノズルから吐出された加工液が乱流のままだと、加工点に到達しにくくなります。この製品は、整流加工液を勢いよく加工点に送り込むことを目的に開発した高機能ノズルです(写真8)。 

写真8 一般的なクーラントノズルと『レクティファイヤー』を通した整流水の比較

 

主な特徴としては、①現在使用されているクーラントホースの先端を『レクティファイヤ—』に替えるだけで、勢いのある整流加工液が確実にワークを捉え加工効率が向上する、②取り付けもワンタッチで従来のクーラントホースもそのまま使える、③切削加工を対象とした使い勝手のよい、省スペースタイプに完成されている、などが挙げられます。

現在は、1/4インチ型(REC-1/4)と1/2インチ型(REC-1/2)の2機種をラインアップしています。

 

 

会社名
株式会社 塩
所在地
東京都八王子市