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スペシャルインタビュー
2022.01.15
チタンを使った加工技術で幅広い分野に展開
〜軽く、強く、耐食性に優れた環境にやさしいエコロジー金属〜
株式会社東京チタニウム
代表取締役社長 小澤 日出行 氏

チタンにおけるパイオニア企業として、創業以来チタン素材/部品の販売からチタン加工製造におけるまで、幅広く事業展開を行っている株式会社東京チタニウム。100%リサイクル可能で、エコロジー金属といわれるチタンを使った同社の取り組みについて、代表取締役社長 小澤 日出行 氏にお話しを伺った。

 

■御社の概要についてお聞かせ下さい

 

小澤:当社は、1982年7月に埼玉県和光市にて創業しました。創業当初は、自宅マンションの一室に事務所を構えて、チタン材料および加工製品の販売を行っていましたが、在庫をもつスペースがなかったため、商社という感じではなく、ブローカ的な業務内容でスタートしていきました。
翌年の1983年からは、チタンやステンレス製の各種熱交換器および各種電極の販売も始め、1985年4月には東京都板橋区に土地を購入して、一階は事務所で二階三階を自宅とした本社社屋を新築し移転しました。ちょうどその頃は、日本経済もバブルの好景気を迎えており、当社もその波にのって、1986年には東京都足立区に工場を開設し、在庫をもつようになりました。また自社において、チタン材料の切断加工および溶接加工も開始し、チタン用鋳造機を導入してチタン鋳造の技術開発に着手しました。
仕事もある程度軌道にのり、在庫量の増加や新たな機械も導入したいと思っていたため、工場の移転を検討し、1991年11月に今までの足立区の工場を閉鎖して、埼玉県岩槻市の岩槻工業団地に埼玉事業所および第一工場を開設しました。そして、工作機械および板金機械一式を設備し、その後同じ岩槻工業団地内で第二工場なども設けていきました。
また当時、本社機能は板橋区の事務所で行っていましたが、2001年頃に閉鎖して、岩槻工業団地内にある埼玉事業所に集約し、工場の設備投資なども行い現在に至っています。
当社は、チタンにおけるパイオニア企業として、創業以来チタン素材/部品の販売からチタン加工製造におけるまで、幅広く事業展開を行っています。チタンは、100%リサイクル可能なエコロジー金属として幅広い分野で注目されています。特に最近では、チタンの生態適合性の良さを活かした医療/福祉分野へのさらなる浸透が期待され、さらに宇宙開発や海洋開発などの分野では欠かすことのできない金属として、先端技術を支えています。
当社もすでに、第一種医療機器販売業許可を取得するなど、様々な認証/資格を取得しており、さらにチタンの歩みに貢献したいと考えています。

 

■チタンの特性などについてもう少しお 聞かせ下さい

 

小澤:チタンは、軽く、強く、耐食性に優れた金属です。軽さは、銅やニッケルの約1/2、鋼の約6割で、強さはステンレス鋼や普通鋼を上回り、アルミニウムの約3倍の強度をもっています。
また、表面の安定な酸化被膜(不働態被膜)の存在により、多くの場合ステンレス鋼と比較しても極めて優れた耐食性を実現し、特に海水に対しては白金に匹敵します。溶接/加工/熱処理などの材料履歴による劣化もしません。機械的性質においても他金属にはみられない、比強度が高い/耐力・引張強さの比率が高い/疲労強度が優れている/衝撃性質が優れている、といった多くの特徴をもっています。さらに、溶融点は1,668℃と高く(鉄よりやや上)、比重は4.51と軽い(鉄の約60%、アルミニウムの約1.7倍)など、物理的性質にも優れた特徴をもっています。
こうした特性を活かした応用分野は幅広く、さらに経年劣化がほとんどないため100%のリサイクルが可能で、環境保全に貢献する未来派金属といえるでしょう(表1)。

表1 チタンの用途と特性

会社名
株式会社東京チタニウム
所在地
埼玉県岩槻市

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